地域にとけ込み生涯にわたって学び続ける児童生徒の育成~地域資源を生かした授業づくりを通して~(1年次/3年計画)
はじめに
授業実践の中で地域の教育資源を活用する取組がこれまでも行われているものの,「生涯学習力※1」を高めるという視点から地域との関わりを体系的に位置付けるまでには至っていなかったことが昨年度までの研究実践から明らかとなった。この課題を踏まえ,児童生徒一人一人が地域社会や将来の生活とのつながりを意識し,地域に根ざして生き,学び,成長し続ける姿の育成を目指すとともに,地域での学びを通して児童生徒の「生涯学習力」がどのように広がり,深まっていくのかを明らかにする必要があると考え,本主題を設定した。更には本研究を通して,本校が地域の教育力の中核として,誰もが共に学び合う「地域共生社会」の実現に寄与できるのではないかと考えている。
※1「生涯学習力」は,主体的にヒト・モノ・コトに関わり生涯にわたって学びに向かい成長しようとする力と定義している。
研究の目的(令和7年度)
児童生徒が地域の人々や場所,活動などに関わり,学びの場や機会を広げながら生涯にわたって学び続けようとする力を育成することを目的とする。そのために学校・家庭・地域が連携し,児童生徒の夢や願いを大切にした地域資源を活用した授業づくりを通して,生涯学習力の育成を目指す。
研究の内容と方法(令和7年度)
上記の目的を達成するために,以下の内容と方法を設定した。
ライフワイドの視点※2
(1)家庭,地域,大学,社会教育施設等との連携,協働による授業づくり
・各学部に合わせた家庭,地域,大学,社会教育施設等を活用した授業づくりの推進
・家庭,地域,大学,社会教育施設等を活用した効果の検証(児童生徒の変容と「生涯学習力」の高まりの考察)
(2)生涯学習力を育成するための「環境」の整理(学ぶ環境の洗い出し,アンケート調査等)
・各学部で関わっている地域資源の確認と,更に活用できる地域資源の検討
・「地域の方の授業参観日」の開催
・本校と地域の関わりについてのアンケート調査の実施
ライフロングの視点※3
(1)「私の応援計画」の「キャリア・パスポート」としての作成と活用(教務部と連携)
・「私の応援計画」をキャリア・パスポートとして活用した各学部の実践(児童生徒本人による評価や,学びの履歴の可視化等の推進)
(2)「私の応援計画 社会人用(個別の移行支援計画)」の活用(進路指導部と連携)
・活用できる「個別の移行支援計画」を目指して,卒業生版の「私の応援計画」の作成と活用に向けた実践の継続(対象事例の経過の確認)
※2,3「ライフワイドの視点」と「ライフロングの視点」は,鳥取短期大学の國本真吾教授の著書に使用されており,ライフロングは,時間軸といった縦の視点,ライフワイドは,空間軸といった横の視点のことである。
